10月12日、13日と2日間だけですが
京都の百貨店の「秋のパンフェスタ」に初出店させていただきました。
本当にいろんな方に支えられているなぁ~と感じた日でもあり
自分の中での挑戦もあったりして
たくさんの学びをいただいた2日間でした。
始めから
ムリのないように
自分の限界を知っているから
その中でベストを尽くす。と決めて。
ついついたくさん作りたくなってしまうのを抑えながら。
自分のできる範囲でその日の朝に焼ける分だけを考えながら
2週間前からシュミレーションしながら実は毎日過ごしていました。
大きなイベントとなる「パンフェスタ」
百貨店の一員になって
「この秋のパンフェスタ」
を盛り上げる一人として参加できたことを本当にうれしく思います。
たくさんの方が来られて、たくさんの従業員の方がおられて
たくさんの方をまとめていくという作業。
本当に大変なことだとも感じました。
初めて打つレジ。いろんなカード。
いろんな決まりがあるからこそ成り立つこと。
久しぶりに?(笑)緊張感を持ってお店に立ちました。
そう?と言われてしまうかもしれませんが。そうなんですよ(笑)
その盛り上げていくという裏側で
生産者のことが見えていない?
「パンをたくさん焼いてください」
「これだけですか?」との厳しいお言葉。
でも、私なりにほとんど寝ずにベストを尽くしていったので
あまり氣にしないでいましたが。
確かに、周りを見渡せばたっくさんのパン達!!
みんなすごいなぁ~と思いながら。
夕方になり、もうそろそろ閉店の時刻になり。。。
えっ!! たくさんパンまだ残っているのでは?
(一応、うちは一人で作っていることもあり少ししか焼けないのもあって
なんとか1日目は残らずにすみましたが
2日目は少し残ってしまいましたが、なんとか自家用に回せる分だったのですが。。。)
このパンたち、どうなるんだろう??
もしかして。。。 。。。
すごく悲しい氣持ちになりました。
世界の中には餓えで苦しむ方がいる・・・
その裏側で。。。 。。。
本当にいろいろと考えさせられ心が痛みました。。。
私たち消費する側も、たくさん並んでいてあたりまえ。
企画側(運営側)もたくさん商品を並べてたくさん売ってください。
お客様が喜んでくださるために。
生産者も作ることが好きだし、お客さまに喜んでもらえる顔を思い浮かべながら
たくさん作ってしまう。
でも、そこにはどこかムリな循環が起こってしまっている。。。
と感じました。
たくさん作ろうとすれば、それだけ重労働になり
捨てるという行為になれば、
汗水たらして作ってくださっている小麦の生産者さんたちの行為や
いろんなことが無駄になってしまう。。。
ゴミになれば環境にも結局良くない。。。
もう少し、お互いの歩みよりを。
お互いの氣持ちをムリに押し付けないように。
求め過ぎないように。
ムリし過ぎないように。
が結局みんなが幸せでいられるんじゃないかなぁ~と
考えておりました。
みんなでムリのない。
お互いを想いあえる世の中に。
そんな未来をイメージして子どもたちに引き継いでいきたいなぁ~と
思った本当に貴重な体験をさせていただけたイベントでした。
ILcieloは「食べ物を大事にする」パン屋でありたいと思います。
全て、私たちが勝手に食べ物にしてしまっている。
食べものにしてしまった植物たち。
決してヒトに食べられるために生きているのではなくて。
植物たちも、もちろん生きていて子孫を残す為に
必死に生きている生きものたち。
そのいのちを私たちはいただいている。
そのいのちを私は大切に扱いたいし
大切にいただきたいと思います。