沖縄 西表島へ行って来ました。

By ILcielo • ILcieloについて, 日々のこと • 2017/07/29

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一足早い?

夏休みをいただき、今年も西表島へ行って来ました。

西表島は、自然の生態系が残り多種多様な生物が生息し

天然の保護動物も住む素敵な貴重な島です。

この場所に、

ここに集まる方たちに、

住んでおられる方たちにも魅了され

20年ほど前から毎年来るようになりました。

この土地にある素晴らしい自然を伝える為に

そして、残していくために

いろんな方がいろんな方と繋がりながら

助け合いながら暮らしておられます。

朝日がちょうど昇るところが屋上から見え、IMG_8658

満点の星空も見えるあけぼの館

そこを切り盛りされる浩美さん

氣取りがなく、慈愛に満ちた、なんとも献身的な

素敵な可愛い方で、上手く緩めるところと締めるところを

わきまえた感じも好きです。

私もこんな風になれればいいなぁ~と

憧れの女性の一人でもあります。

まんさくツアーサービスのまんさくさん。IMG_8681

ヒトが手を加えていない自然のままの場所へ

なので、決して舗装されていなくて

木が折れて前に進むにも大変だったり

岩が滑り、水が流れ、足のつかない場所があったり

泳いだり、歩いたり、シーカヤックを漕ぎ移動したり、

自分の身体のバランスを保ちながら

後ろにいる方に「滑りますよ~」と危ない場所を伝えながら

(伝承は大事なんだなぁ~ とか考えながら)

木を折ったりして自然を傷つけないように。

お昼は、その場で火をつけお湯を沸かし

温かいパスタを作っていただきます。

(そのために鍋なども運んでもらって

まんさくさんはたくさんの荷物を背負いながら

この自然を移動します)

昔、大移動して来た人間はこうやって

いろんなモノを運びながら

船に乗り、陸を歩き、泳ぎながら

新しい土地へ(生きるために食べものを探すために)

移動し、そして定住するという道を選んで来たのだろうなぁ~

と歩きながら泳ぎながら、シーカヤックを漕ぎながら

考えていました。

本当に楽しい素晴らしい体験をさせてもらいます。IMG_8698

ビームパリ窯の恵美子さんにも会いに行きます。

恵美子さんは、「パナリ焼き」といって

「陶器」というより「土器」に近く

西表の隣、新城島で19世紀まで作られていたものと言われています。

砂混じりの土に貝やカタツムリの殻を

混ぜて作られていたようですが、

その製法の正確なことはわかっていないという

まさに幻の土器です。

昔ながらの手法で、窯で焼かずに火をくべて

土器(パナリ焼き)を作るので

天候にも、氣温にも湿度にも氣を配りながら

自然と向き合いながら

うまく利用しながらになるのだと思います。

たくさんの自然に潜む宝物を上手に使うというのも

ヒトの知恵(人ができることの一つ)なのでしょう。

恵美子さんとはいつもいろんな話へと広がります。

同じような想いを持ち頑張っておられる方が

いろんな場所におられるというのも

私が京都へ帰って来て天然酵母と向き合う

原動力にもなります。

今回は、島にある植物たちをいただきIMG_8773

朝は、ハーブティー(ハイビスカス 長命草 ミント ハマゴウ シークワーサーをいれて)を作ってみました。

あけぼの館にある本棚より

(児童文学書やマンガや小説などなど結構いろんなものが置いてあります。

「足元にある、大切なもの。 石垣島ハーブ暮らし」

という本を見つけて、

「これならすぐに出来るかも?」と採取しにいき

採ってきたものを浩美さんに見てもらいながら

匂いを嗅ぎながら作ってみました。

幸せをもらいます。

本の中に書いてあった言葉も素敵なので引用します。

「古来、人々の暮らしは

自然と寄り添い、四季の移ろいの中で営まれてきました。

そして、いつの時代も

それぞれの土地に息づく植物たちは

貴重な栄養源になるだけでなく

多様な暮らしの道具や安らぎのエッセンス、

時には命を守る薬として

私たちの心と体の健康を支えてくれています」本文より引用

この島に住む方は、

自然の怖さ(台風などの被害も多い、断水や停電も日常茶飯事にあって)

経験もされてきているからこそ

自然を甘くみないように、大事にしながら

上手く付き合う方法を見つけていかれるのかもしれません。

忘れないように

経験を通して子どもたちにも伝えていかれます。

そして、この現代のなんでも手に入ってしまうありがたさ便利さは

思考を鈍らせ、身体を鈍らせ、食べることの意味を忘れてしまうのかも

しれません。

もちろん、本当にありがたいことだということにも感謝します。

過去の土台を大切にしながら、

もう一度考え直す、

学びなおすことを。

何もない状態から考えることのワクワク感と

そこからうまれるものの考え方を

もう一度見直しながら

日々の生活に取り入れていきたいなと思えた

本当に素敵なゆっくりとした旅にもなりました。

今年もミュージシャンのArerkeyさん(とっても純粋だなぁーと歌詞を聞いていて思います)

にも出会え

夜にはライブが始まり泡盛と共に楽しいひと時も過ごしました。

お休みをいただき本当にありがとうございました。

IL cielo                 sumie daitoh